マッサージ器

マッサージ器

マッサージ器を使用していますか?2016年1月に国民生活センターより「家庭用電気マッサージ器による危害」という情報が発表されました。「衣服がローラーに巻き込まれて窒息死してしまった」という重大な事故も発生し、以前から厚生労働省等が注意喚起を行っていたのですが、残念ながら現在もトラブルは絶えないそうです。そこで今回は国民生活センターより出された情報の要約をお話しさせていただきます。

まず、どのようなトラブルが多いのか?

  • 身体が痛くなった
  • 頭痛や吐き気がする
  • 強く圧迫されたために、内出血やアザができた

このようなトラブルが多いそうですが、中には「神経・脊椎の損傷」「骨折」といった重篤な危害も報告されています。
そして事故の発生場所ですが、やはり家庭内が多い一方で、家電量販店でも事故が発生しています。

突然ですが、皆さんは機械の説明書を読みますか?しっかりと説明書を読んでから機械を使う人、とりあえず使ってみて、分からなかったら説明書を読む人、まったく読まない人。いろいろな人がいるとは思いますが、マッサージ器の事故は、説明書を読まずに使用してしまった事が原因な場合が多いようです。

マッサージ器には使用が禁止されている疾病がある場合があり、説明書等に記載されています。それを知らずにつかってしまったために事故が起こったという事例が多くあります。例えば、骨の弱い人が刺激の強いマッサージをされたら骨折してしまうのは分かりますよね。製造メーカー、販売業者は購入者に対しての説明をしっかり行わなければなりません。また購入者も自分が使用して良いものか確認しなければなりません。

家電量販店で試しに使う場合は、わざわざ説明書を読まないと思います。家電量販店は、「この様な人は使用しないで下さい」等といった表示を行うべきですし、使ってみる人は、店員さんに「自分はこういう症状(疾病)があるけど、使っても大丈夫ですか?」と聞いてみると事故も防げるかもしれません。

使用前に説明書を読んだほうが良い理由のもう1つとして、「使用を開始したら痛かったのだけど、止め方が分からなかった」という事例もあります。マッサージチェア等の、自分の全体重をあずけてしまう物は、痛くてもすぐに離れることが出来ない場合があります。使用を開始する前に、止め方を確認しましょう。また、強弱がある機種であれば、最初は弱い設定で始めてみるのも良いかもしれません。

マッサージ器を使う人は「痛みを和らげたい」「健康になりたい」と、マッサージ器を使うと思います。しかし残念ながら、症状を悪化させてしまう場合もあります。しっかりと使い方を確認してから使用しましょう。