新人教育プログラム(クリニカルラダー レベルⅠ)

新人看護師にとって初年度は、看護師として長期的なキャリアの土台となる最も重要な1年です。 当院の教育プログラムでは到達目標を掲げ、集合教育と現場教育を連動して支援していきます。

◆新人研修目的・目標

看護部理念に基づき、知識・技術・態度の統合した看護実践能力を養う。

  1. 社会人・職業人としてのマナーを身につける
  2. 看護実践能力の基礎を築き、安全な看護を提供できる力を養う
  3. 医療チームにおける看護師の役割を理解し、多職種と協働して責任のある行動をとれる
  4. 何事にも学ぶ姿勢で臨むことができる

 

◆新人看護研修プログラム◆

〈新任式・合同オリエンテーション〉
新任式は入社式に相当するもので、今春採用になる全職員合同で辞令交付後に行います。10日間の日程で様々な講義を受け、1週間が過ぎた頃に所属部署へ配置となります。
 ・オリエンテーション内容
  ①病院長挨拶
  ②院内各部門紹介
  ③庶務手続き
  ④院内案内

〈看護部オリエンテーション〉
他部署との合同オリエンテーションに続き、看護部のオリエンテーションが実施されます。看護部の一員として知っておくべきルールや仕組み、手順などの説明が行われます。なかでも、安全・感染に関する注意事項の説明は重要です。患者の安全を守るため、実践する自分も安全に実施するため、安全対策や感染予防対策のルールを守ることは医療者として最低限果たすべき義務です。
 新人看護師にとって最初の大きな壁とも言えるのが、「リアリティショック」です。医療構造の複雑化や技術の高度化・患者ニーズの多様化に伴い、新人であっても入職してすぐに高いスキルを求められる場面があります。こうした中で命を預かる大きな責任として忙しい業務に直面して戸惑う新人看護師も少なくありません。
 当院では、このリアリティショックを少しでも和らげ、スムーズに職場適応できる事を目的とし入職後すぐにこの研修を導入しています。
 講師は先輩看護師が中心となり、実践を交えながら楽しく研修が出来るよう工夫しています。

 

◆講義・実習項目

4月
安全管理/感染予防援助/救急対策援助①②/医療安全/栄養部/薬剤部/看護部教育体制/情報管理/放射線部/理学療法部/環境調整/看護基準・手順/バイタルサイン/薬物療法/注射法/退院支援/訪問看護/排泄援助/苦痛の緩和・安楽保持の援助/看護必要度

5月~6
注射・静脈採血の方法/輸液ポンプ・シリンジポンプの使い方/食事の援助:嚥下障害のある患者の援助/創傷管理の援助/危篤時の看護/13ヶ月の振り返り

7月~9
呼吸・循環を整える援助/人工呼吸器・除細動器の取り扱い/救急処置援助①/災害対策/6ヶ月の振り返り

10月~12
心電図の基礎知識

1月~3
看護研究/救急処置援助②/1年の振り返り  

 

◆振り返り(グループワーク)

1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月、そして1年が過ぎた頃に、新人看護師と教育担当者による「振り返り研修会」を行います。
社会に出て集団生活に慣れ、職場の雰囲気に慣れ、業務に慣れ、そして一人前になっていくそれぞれの節目です。不安や今後の課題をその時々に抱え悩む時期に、同じ立場の仲間と情報や意識の共有を行うことで「自分ひとりが悩んでいるのではない」と、前進していくきっかけとなれるようサポートしていきます。

 

◆ローテーション研修

9~10月頃に1週間、12月頃に1日間の計2回、所属部署以外の職場での研修期間が設けられます。各部署での看護の特徴に合わせ、配属された病棟では経験することが難しい看護技術の習得を行います。

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