血液や尿などに含まれる物質の量や活性を測定して体の状態を調べる検査です。

血液中の白血球数、赤血球数、血小板数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値や血液像（白血球分類、赤血球形態等）、血液の固まる働きを調べる血液凝固検査などを行っています。これらの検査では炎症の有無や貧血、出血傾向など血液疾患の診断や治療効果を調べています。

尿中の糖・たんぱく・潜血(赤血球)の有無などを調べたり、便中の潜血の有無などを検査します。特に尿にはたくさんの体の情報が含まれており、尿検査は体の状態を簡便に調べられる優れた検査です。尿や便以外には、髄液・関節液・精液・腹水などの検査も行っています。

抗原抗体反応を応用した測定法で感染症やホルモン、腫瘍マーカーの測定を行っています。

輸血検査は輸血時に副作用を起こさない安全な輸血医療を支えるために、各種検査（血液型検査・不規則抗体スクリーニング検査・交差適合試験など）を行っています。その他、血液製剤の管理保管や血液製剤の在庫調整を行い緊急輸血時にも対応できる体制を整えています。

　
　

溶血すると
こうなります

左側：溶血をした血球浮遊液
右側：溶血をしてない血球浮遊液

赤血球により右側の様に濁っているのが溶血を起こすと左側の様に透明(後ろの文字が透けて見えます）になります。

微生物検査室では患者様から採取した　尿・便・喀痰・血液などから感染症の原因となっている細菌を見つけ出し、その細菌にどんな抗菌薬が効果があるか判定しています。

迅速検査（約15分）
　のどや鼻の中を拭った材料や尿で感染症の原因となっている微生物を迅速に鑑別する検査です。

PCR検査（核酸増幅検査）（約40分～60分）
　微生物の遺伝子を増幅する検査方法です。少ない量の病原体でもとらえることが出来ます。

　患者さんに電極をつけて不整脈・狭心症・心筋梗塞などの心疾患の有無を検査します。階段の上り下りをして心臓に負荷をかけるマスター負荷心電図検査や24時間心電図を記録するホルター心電図検査も行っております。

　超音波検査は、人の耳では聞こえない高い周波数の音（超音波）を用いて、臓器の状態や疾患の有無を調べる検査です。当院では腹部（肝臓や胆のう、腎臓などの臓器）・心臓・乳腺・甲状腺・頸動脈・下肢動静脈・体表（皮膚など）の様々な部位を対象としています。検査時に痛みを感じることは少なく、リアルタイムに体の状態が把握できます。

　肺がどれだけ空気を取り込み、どれだけ吐き出すことが出来るかや、空気を出し入れする換気機能を調べる検査です。喘息や慢性閉塞性肺疾患（ＣＯＰＤ）等の呼吸器疾患の有無を調べる検査です。

　ベッドに仰向けに寝た状態で上腕と足首の血圧を測定し、血管の硬さや詰まり具合を調べる検査です。また、大まかな血管年齢を知ることができます。検査時間は5分程度と短く、痛みなどはありません。

　脳波検査は脳から発生する微弱な電気を波形として記録する検査です。誘発筋電図検査は末梢神経を刺激して、刺激の伝わる速さや筋肉の活動状態をみる検査です。誘発筋電図検査は痛みを感じる場合があります。

　睡眠中の鼻の呼気、血液中の酸素濃度を記録・解析することによって、睡眠時に無呼吸や低酸素が起こっていないかを調べる検査です。症状として日中眠い、倦怠感や集中力の低下を自覚している、大きないびきを指摘されたなどがあります。